宇宙の平和 2017 3 12
宇宙時代を迎えるにあたって、
「思考実験」をしてみましょう。
以下のような題材を読んで、どう思うでしょうか。
最近は、地球に近い領域で、
つまり、50光年以内の距離で、
地球型の惑星の発見が相次いでいますが、
相手の惑星からは、地球は脅威の惑星に見えるでしょう。
人類の歴史は、戦争の歴史です。
こうした地球人が宇宙技術を獲得したら、どうなるか。
資源獲得合戦が、宇宙でも繰り広げられ、
魅力的な惑星が、次々と植民地になっていくでしょう。
戦闘能力の高い人種が宇宙へ進出すれば、
必然的に、そういう結果になるのです。
「地球の技術では、まだまだ宇宙の果てまで行けない」と安心していると、
大変なことになります。
宇宙には、宇宙船の「ライセンス生産」どころか「レンタカー」まであります。
これは、文科系的な惑星のために、そういう制度があります。
宇宙には、理科系が発達した惑星もあれば、文科系の惑星もありますが、
地球人が宇宙技術を獲得すれば、文科系の惑星は滅ぼされる運命にあります。
地球の歴史は、経済力を獲得すると、次に軍事力を獲得して、
弱小国から領土を奪い、あるいは植民地化して、資源を奪う歴史でした。
だからこそ、地球人が宇宙技術を獲得すると、結果は見えています。
歴史は、宇宙でも繰り返される。
habitable zone ハビタブルゾーン 2016 9 25
ハビタブルゾーンとは、
大宇宙の中で、生命が誕生するのに適した環境のことです。
最近は、地球から10光年以内の探査が猛烈に進んでいます。
10光年以内で有名な恒星というと、
ケンタウルス座α星 4.36光年、
エリダヌス座ε星 10.52光年、
こいぬ座プロキオン 11.4光年があります。
やがて、こうした地球に近い恒星の中から、
ハビタブル惑星が発見され、
さらに、その惑星で高度の文明を築いていることも発見されるかもしれません。
その時に備えて、「心の準備」が必要になるでしょう。
現在は、ハビタブル惑星の発見に夢中になっていて、
「心の準備」が全くないように思われます。
仮に、そういう高度文明の惑星があったとしても、
その惑星の人たちの姿形が、地球の人たちと大きく異なる場合があります。
また、価値観や文化が、大きく異なる場合があります。
その時に備えて、「心の準備」をしておく必要があります。
これは、天文学者の仕事ではないかもしれませんが、
誰かが行わなければならない仕事です。
比較文化 2010 10 3
比較文化というと、
たとえば、日本社会とアメリカ社会を比べて、
どのような違いがあるかということの研究でしょうか。
しかし、将来は、惑星間の文明を比べて、
どこが優れていて、どこが劣っているかを研究するようになるでしょう。
なかなか自分たちの星の欠点は、気づきにくいものです。
他の星と比較することで、自分たちの長所・短所がわかってくると思います。
これが、地球の進化に役に立つならば、
宇宙の比較文化を積極的に受け入れざるを得なくなるでしょう。
さて、宇宙人との遭遇が多くなると、民法上の問題が発生するかもしれません。
ある星では、所有権の概念が違うと思います。
たとえば、人工的に作ったものならば、その人に所有権がありますが、
自然(天然)のものは、みんなのものという発想です。
だから、ある宇宙人から見れば、
畑に生えているものは、自然のものと考えるかもしれません。
(地球の民法では、これは、畑の所有者のものです)
微妙なのは、畑(牧場)にいる牛です。
彼らは、「これは、人工のものか、自然のものか」と迷うかもしれません。
もちろん、管理の厳しい日本では、牛の「紛失事件」は発生しませんが、
几帳面に管理することが苦手な国があります。
そういう国は、注意が必要でしょう。